Uber Eatsやココナラなどで副業をしている人、フリマアプリやネットオークションなどの収入がある人は、原則として収入(売上)からその収入を得るために使った経費を差し引いた金額(所得)を確定申告しなければなりません。

経費とは「収入を得るために使った費用」のことですが、具体的にどのようなものになるのでしょうか?

●副業用に購入したパソコンやスマホ、配送のため購入した自転車やバイクなどの購入費用や故障したときの修理代は経費になります。ただし10万円以上かかった場合は買った年に全額が費用になるのではなく、翌年以降も含めた複数年をかけて費用とします。これを減価償却と言います。

●フリマアプリなどで商品を発送した送料は経費となります。

●副業に使ったスマホ通信料やプロバイダー料金、配送のための駐輪場代やガソリン代、シェアサイクル代なども経費になります。

●パソコン、スマホ、バイクなどに対する経費は100%副業に使っているのであれば問題なく全額経費になりますが、難しいのは100%副業に使っているわけではなく、プライベートでも使っている場合です。この場合は副業のための利用分とプライベートで利用した分を分けて副業に使った分のみを経費とします(家事按分といいます)。

この家事按分には色々な方法が考えられます。「通信料は副業をしていた時間とプライベートで使った時間との割合で按分する」「ガソリン代は総走行距離を副業で走った距離とプライベートで走った距離の割合で按分する」などです。どのような方法をとっても合理的なものとして理由が必要になりますし、その根拠を税務署に聞かれたときに説明できるようにしておかなくてはなりません。この理由付けが難しいところなので不安を感じたら税理士に相談するのをお勧めします。