国民年金の保険料は2021年4月現在で月16,610円となっています。保険料を20歳から60歳までの全期間納付すると原則65歳になってから老齢基礎年金が年780,900円(実務的には月65,075円が2ヶ月分)受給できます。(ただしこの年金額は2021年4月時点での金額ですので、今後受給できる年金額は変動する可能性は高いです)。
なお、会社員として厚生年金に加入していた時代が1ヶ月でもあれば会社からもらっていた金額に応じた老齢厚生年金も受給できますので、老齢基礎年金(国民年金)よりももらえる金額が増えます。
国民健康保険は病気やケガという目の前のリスクから必要性を感じて保険料を抵抗感無く納付される方が多いと思いますが、国民年金は受給開始年齢が原則65歳という、現役世代の方にとって「遠い先のことだな」となりがちなこともあり、「保険料納めたって年金ちゃんともらえるかわからないし、もらえたとしてもたいした金額じゃないし、納付するお金がもったいないな」と納付を渋ってしまうのではないでしょうか?
しかし、国民年金には老齢基礎年金以外にも、自分が病気になってしまったりケガをしてしまったりして障害の状態になってしまった時(うつ病も対象になり得ます)に受給できる「障害基礎年金」や自分が亡くなってしまったときに配偶者(お子さんがいらっしゃることが前提になります)やお子さんが受給できる「遺族基礎年金」など万が一の事態をカバーしてくれる保障もあります。金銭的に厳しい場合は免除制度や納付猶予制度もありますので、加入し保険料納付しておくべきだと思います。